秋月キットAE-ATmegaを組んでArduino化

もちろん問題なく動作しました。基本的には、製品紹介ページにある組み立て説明書通りにすれば仕上がります。
Arduino化するため、16MHzの水晶振動子を選択(20MHzも付属)。USBシリアル変換モジュール(AE-UM232R)もジャンパ・ピンをカットして、半田によりショート(J1とJ2の1-2)しました。
本キットは、ユーザが自分でArduinoブートローダを書き込むことでArduino化します。CPU(ATmega168)とUSB-シリアル変換部分の関係からArduino Diecimila相当になります。

組み立て説明書に書かれているとおり、「bitbang Arduino bootloader
」でインターネット検索すれば、いくつか参考なるページが見つかります。
私が参考にしたのは外付けAVRライタ無しでBootloaderを書き込むで、BitBang法という手法で書き込みます。
ブートローダを書き込めさえすればBitBang法以外でも良いのですが、この方法はUSBケーブルとジャンパ4本だけで書き込み可能です。

以下、私がArduino化したとき、分かりづらかったところ、それと失敗談を挙げておきます。

BitBang法におけるジャンパの接続

ジャンパを飛ばすところにはピン・ヘッダがあるので、ブレッドボード・ジャンパー延長ワイヤ(メス−メス)などを使って接続します。
記事では分かりづらいと思うので、接続を以下にまとめておきます。

X3コネクタICSPコネクタ
信号ピンピン信号
CTS11MISO
DSR23SCK
DCD34MOSI
RI45RESET

ジャンパを飛ばすピン・ヘッダを間違えた。

お間抜け以外の何者でもありませんね。
ジャンパを飛ばすのは、X3(4x1)とICSPの間です。ICSPと、その直ぐ近くにあるX4を間違えないように注意してください。
X4のRESET(ピン5-6)にジャンパを差していると不安だったので、すべて外しておいたら、そっちに繋いじゃったんです。

<余談>書き込みにBitBang法を使わなかった。

BitBang法を使う前に、たまたま目に止まった別のArduinoボードにArduinoISPを書き込んでライタとして利用してしまいました。
もちろん、このやり方でも本来は問題ないのですが、Arduino DiecimilaはCPUがATmega168、AE-ATmegaに付属していたCPUはATmega168Pで別物だったため、シグネチャ・チェックで必ず引っかかります。これは(Arduino IDE(1.0.5)に添付されているavrdude(書き込みソフト)の設定ファイルにATmega168Pに関する定義が無いためです。
それで結局BitBang法を使用することにしました。
BitBang法でもCPUの型番が必要です。組み立て説明書にあるパーツ一覧には「ATmega168(または相当品・上位互換品)」とあるので、実際に添付されているCPUチップを確認してみてください。