AVR32UC3BのHMATRIX(読んでみただけ2)

HMATRIX関係の話は他の章にも分散しているので、そちらも読んでみる。



9.3 Bus Matrix Connections
未使用エリアへのアクセスはその様なアクセスを要求したマスターにエラーを返す。
バス・マトリックスはいくつかのマスターとスレーブを持つ。各マスターは自身のバスとデコーダを持ち、従ってマスター毎に異なるメモリ・マッピングを許す。HMATRIX制御レジスタにインデックスをつけるため以下のテーブルのマスター番号を使用できる。例えば、HMATRIX MCFG0レジスタはCPUデータ・マスター・インタフェースとして関連付けられる。
High Speed Busマスター

Master 0 CPU DATA
Master 1 CPU Instruction
Master 2 CPU SAB(訳注:NEXUS(OCD)のこと)
Master 3 PDCA
Master 4 USBB DMA

各スレーブは自信の調停機構を持ち、従ってスレーブ毎に異なる調停(方式)を許す。HMATRIX制御レジスタにインデックスをつけるため以下のテーブルのマスター番号を使用できる。HMATRIX制御レジスタにインデックスをつけるため以下のテーブルのスレーブ番号を使用できる。例えば、SCFG3レジスタは内蔵SRAMスレーブ・インタフェースに関連付けられる。
High Speed Busスレーブ

Slave 0 Internal Flash
Slave 1 HSB-PB Bridge 0
Slave 2 HSB-PB Bridge 1
Slave 3 Internal SRAM
Slave 4 USBB DPRAM



HMatrix Master / Slave Connections
HMATRIX SLAVES
Internal FlashHSB-PB
Bridge 0
HSB-PB
Bridge 1
Internal SRAMUSBB DPRAM
01234
HMATRIX MASTERSCPU Data0
CPU Instruction1
CPU SAB2
PDCA3
USBB DMA4
訳注:この図について説明文が無い。以下補足である。

  • ○はマスターとスレーブの接続が可能な組み合わせを表すと思われる。
  • CPUは内蔵SRAMへは直接アクセス可能なため、CPU DataはInternal SRAMへの接続は無い。
  • 内蔵FlushROMとSRAMからだけ命令フェッチするので、CPU Instructionはそれら以外に接続できない。
  • デバッグで全情報にアクセスするため、CPU SABは全スレーブに接続可能である。
  • HSB-PB Bridge 1(BRIDGE B)はUSBとFlashROM制御のみなので、PDCAは接続しない。またUSBB DPRAMにも接続しない。従ってUSBと通信系の周辺モジュール間でデータを垂れ流すことも出来ない。
  • USBB DMAとUSBB DPRAMが接続できないのは、DP(Dual Port)RAMの一方のポートがUSBB DMAと接続していているため、他方においてHMatrix経由接続が不要だと推察される。