AT32UC3B1〜で減らされたUSARTモジュール

AVR32UC3Bシリーズの製品AT32UC3B0〜は64pinパッケージなのに対し、AT32UC3B1〜は48pinパッケージである。ピンが減らされている分、モジュールの数も減らされている。
それ自体は至極まっとうなことであるが、どのモジュールが削られているのか全く説明がない。いい加減だなあ。
ドキュメント「AT32UC3B Series Preliminary」(revision G, updated 4/08)では、「2. Configuration Summary」にモジュールの数だけ記述がある。SSC、ADC、USB hostは使用しないので無視。OSCは1つあれば十分なので、使用するUSARTが3つから2つへ減らされていることだけが気になった。AT32UC3B0〜に存在するUSART0〜2のうち1つが削られている。USART1は多機能モジュールなので削られることは無いと思ったが、USART0と2とどちらが存在するか判らない。
思いついて、AT32UC3のSoftware Frameworkの各MCUヘッダファイルを比較してみた。uc3b0256.h(AT32UC3B0256)とuc3b1256.h(AT32UC3B1256)をdiffとってみたところ、USART関係で変更されている部分もあるが、USART1は当然、そしてUSART0もUSART2も記述が存在する。極めつけはマクロAVR32_USART_NUMの値が「3」であることだ。
おいおいUSARTが3つあるじゃん。
どうにも判らないのでAtmel(米国?)へメールしてみたところ「AT32UC3B1〜で使用できるのはUSART1とUSART2」とのこと。不要なヘッダファイルの記述は取っ払って欲しいものだ。間違えてアクセスするコードを記述しても、コンパイル・エラーで把握することが出来るのだから。それにわざわざMCU毎にヘッダファイル用意している意味が薄くなるでしょう。
それにしても製品毎に使用できるモジュール一覧(使用できないモジュールでもいいけど)は、どこかに記述されているのかな?誰か知っていたら教えて欲しい。