JTAGコネクタでdebugWIRE接続

AVR32ボードをEAGLEで設計し、OLIMEXで製造してもらおうとしたが、基板面積に余裕があり、ついでにATTiny13Aの勉強用ボードを作る予定。AVR32も初めてだが、AVRも初めてである。
KEE AVR JTAGICE mkII(以下JTAGICE)をAVR32だけでなくATTiny13Aにも使用する。
JTAGコネクタからdebugWireへどう変換すればよいのか悩んでしまった(解決した)。
純正AVR JTAGICE mkIIはATTiny13AをdebugWIREでサポートしているし、JTAGICEはdebugWIREフル・コンパチブルだというが、コネクタのピン数から違うので何らかの変換や信号の共用が必要なはず。
とりあえずdebugWIREで使用するISPコネクタのピン配置は以下の通り。

ピン番号 信号名
1 MISO
2 VCC
3 SCK
4 MOSI
5 RESET
6 GND

一方、JTAGコネクタピン配置は以下の通り。

ピン番号 信号名 備考
1 TCK
2 GND
3 TDO
4 VTref
5 TMS
6 nSRST
7 N.C.
8 N.C.(nTRST) 一部のAVR32で利用
9 TDI
10 GND



いろいろAtmelのWEBサイトを駆け回ったところ、「Connecting to a target board with the AVR JTAGICE mkII」というドキュメントを見つけた。
なかなか見つけられなかったのは、WEBのタイトルが「AVR JTAGICE mkII Quick Start Guide」となっているから、大したこと書いてないだろうと無視してしまったからだ。うかつ。
このドキュメントの「Table 1. Connections required for ISP and debugWIRE」を見れば一目瞭然である。またこのドキュメントを探すのが嫌なので、掲載しておく。

JTAGICE mkII probe ISP6PIN header ISP debugWIRE
TCK(1pin) SCK(3pin)
GND(2pin) GND(6pin)
TDO(3pin) MISO(1pin)
VTref(4pin) Vcc(2pin)
nSRST(6pin) RESET(5pin)
TDI(9pin) MOSI(4pin)

○の付いたピン(あるいは信号)が必要なもの。ISPは掲載したすべてのピンが必要、debugWIREは3つのピンが必要なことを表す。
JTAGの10pinのうち3本だけ接続すればよい。